疾患名 ウ)


ウイリアムスーキャンベル症候群〔Williams-Campbell syndrome〕
 
 気管支軟骨形成不全による先天性の気管支拡張症で、気管支軟骨の欠損のため広汎な気管支拡張症を生じ、通常生後1年以内に呼吸器症状により発見される。成人に達する場合もあり、その場合は身体の発育が阻害されることが多い。家族発生例の報告もある。

ウイリス動脈輪閉塞症〔occulusive disease in circle of Willis〕

脳血管造影で内頸動脈終末部の狭窄または閉塞のため、脳底部の異常血管網(モヤモヤ血管網)として認められるもので、日本人に多い。臨床的には脳卒中様発作、痙攣を一過性あるいは反復性に繰り返す。原因としては、先天性とも後天性の血管異常や側副路形成に基づくともいわれる。

ウイルス性疣贅〔viral wart〕

 疣贅(いぼ)のうち、DNAウイルスであるヒト乳頭腫ウイルスによって起こるものをいう。尋常性疣贅、若年性扁平疣贅、糸状または指状疣贅、足底疣贅、尖圭コンジロームなどがある。

ウイルソン病〔Wilson disease〕
 
 肝レンズ核変性症とも呼ばれ、常染色体劣性遺伝性疾患である。発病年齢は小児に多く、11〜15歳が最も多い。振戦、筋強直、構音障害などの神経症状、カイザー-フライシャー角膜輪(角膜周辺に銅が沈着し、褐色、緑色、緑青色を呈する)と呼ばれる眼症状から粗大結節性の肝硬変を呈する。それらは銅の代謝異常、銅の肝、腎、脳などへの沈着に基づくもとである。

ウイルムス腫瘍〔Wilms tumou〕

 そのほとんどが6歳以下の幼児に発生する腎臓の悪性腫瘍である。胎生期の造腎組織を発生母地とする肉腫と腺腫の混合腫瘍で、腎芽細胞腫とも呼ばれる。先天性に存在した可能性を認める場合が多いが、まれに成人にも発生する。小児悪性腫瘍の約20%を占め、発育がきわめて速く悪性である。

ウェーゲナー肉芽腫症〔Wegener granulomatosis〕

 副鼻腔から気管支に至る上気道および下気道にみられる壊死性の肉芽腫病変である。比較的まれな疾患であるが、中年に多く発症し、重症例では通常6〜8ヶ月で死亡する。全身性の血管炎、糸球体腎炎を伴うことが特徴で、症状としては呼吸器症状、鼻骨、鼻軟骨の潰瘍、また眼球が侵される場合もある。膠原病に入れられる。

ウエスト症候群〔West syndrome〕

 点頭てんかんの一つで、ほとんど乳児に限り、乳幼児に特有な症候群といってよい。痙攣発作は数群の筋群に及び、多くは点頭を伴う屈伸または転倒に至る1日100回以上のミオクローヌスで、脳波上特異な所見を示す。通常の抗てんかん剤が奏効しにくく、ACTH、副腎皮質ステロイド、ベンゾジアゼピン系薬剤が効果を現しやすいなど本症候群独特の側面をもっている。多くは知能障害を残す。

ウエーバー-クリスチャン病〔Weber-Christian disease〕

 全身の脂肪織が侵され、再発性の発熱と皮下結節を主徴とする全身性の脂肪織炎である。膵炎、膵癌などの膵疾患に伴う症候性のものと原因不明の本態性のものがある。全身倦怠感、発熱、関節症状をもって始まり、皮膚には皮下結節を生じ、さらに内臓では大網、腸間膜、気管、心外膜、膵周囲などの脂肪融解病変を認める。このため血中脂質の増加、脂肪肝をみることがある。成人女子に多い。感染、自己免疫、感染アレルギーなど真因は不明。

ウェルニッケ脳症〔Wernicke encephalopathy〕

 ビタミンB1の欠乏によって起こると考えられている脳障害である。乳頭体、第三脳室、第四脳室、中脳水道周囲灰白質の出血、血管増生、グリオーシスなどを呈し、意識障害、眼筋麻痺、眼振、小脳性運動失調などの症状が急性に出現する。大酒家におけるビタミンB1欠乏症はしばしば指摘されるところであるが、本症も慢性飲酒者に多い。早期にビタミンB1の静注が必要であるが、適切な治療を受けないと死亡することもある。

うっ血性心不全〔congestive heart failure〕

心臓のポンプ機能失調に基づく全身性の循環障害で、生体需要に対する血液循環を維持できなくなり、肺、体循環系にうっ血をきたした状態である。急性と慢性がある。原因としては心筋自体の障害、膨張不全に基づく心機能障害、心仕事量増大の三つがある。これらの原因が重なるほど心不全は強く、進行も速い。易疲労性、呼吸困難、静脈うっ血、頻脈、咳嗽、喀痰、全身浮腫、静脈圧上昇、心拡大・肥大など共通した症状を示す。

うつ病〔depression〕

 抑うつ気分、精神運動抑制などを中心とした精神障害で、躁うつ病のうつ状態といってよい内因性うつ病(躁うつ両相がくる双相性とうつ病相のみが現れる単相性のものがある)、心因による反応性うつ病、神経症性うつ病、中毒や脳器質病変による症候性うつ病などに分けられる。症状は憂うつ、不安、意欲低下などの精神症状とともに頭重、食欲不振、便秘、痩せ、不眠などの身体症状も現れる。通常、数週間〜数ヶ月で寛解するが、数年にわたる場合もある。また、更年期に初発し、苦悶性興奮を特徴とする更年期うつ病と呼ばれるものもある。





疾患解説



ウィスコット・オールドリッチ症候群
ヴィスラー症候群
ウイルス性発疹、新しい
ウイルス性母子感染
ウイルス性肝炎、妊娠
ウイルス性出血熱
ウイルス性心膜炎
ウイルス性病疣贅
ウイルス性脳炎
ウイルソン病
ウインタミン中毒
ウェーバー牽引法
ウェゲナー肉芽腫症
ウェゲナー肉芽腫症による腎障害
ウェゲナー肉芽腫症、肺
植え込み型除細動器
ウェステルマン肺吸虫症
ウエスト症候群
ウェルシュ菌
ウェルニッケ脳症
ウェルパス中毒
ウォーターハウス・フリードリクセン症候群
齲蝕
右心不全
宇津救命丸中毒
うっ血性紫斑
うっ血性心不全
うっ血性心不全、サルコイドーシス
うつ状態
うつ状態、老年期の
うっ滞性皮膚炎
うつ乳
うつ病
うつ病、人格障害
ウニ刺症
ウミヘビ咬症
運動誘発アナフィラキシー
運動療法、心臓病の
ウンナ母斑