関東於血研究会編 11/10(水)掲載記事

女性の健康 ないしょの話

第8回

岡山大学医学博士、徳島大学薬学修士

大山博行さん

肥満症、ダイエットの悩みを解消!余分な脂肪を分解して生活習慣病を予防する!

佐野市出身で東洋医学(漢方薬・鍼灸)を専門に学んで博士号を取得した大山博行さんの調合する「肥満症に効く漢方薬」が好評を博している。この漢方薬は、18種類の生薬を混合したもので、大山さんが(株)ツムラ在職時にお世話になった京都府立医大、医学博士吉田俊秀教授の研究グループが主に研究を進めているもの。以下、大山さんの説明、「一般的に脂肪というと、皮下脂肪や内臓脂肪のように全身に広く分布してエネルギーを貯蔵する白色脂肪(WAT)を指します。ところが、私達人間には、もう一つ、褐色脂肪(BAT)と呼ばれる別の脂肪組織が存在しています。この褐色脂肪は、過食後の余分なエネルギー(中性脂肪)をミトコンドリアで酸化分解して熱として体外に放出する作用を持っています。すなわち、白色脂肪は脂肪を蓄えて肥満をもたらしますが、褐色脂肪は、その逆で脂肪をどんどん燃やして全身の代謝を高めていきます。ですから、この褐色脂肪を活発に働かせれば余分な脂肪が溜まることはなく肥満に悩まされる心配はありません。昔から「痩せの大食い」と言われた人たちも、この褐色脂肪の働きから科学的にうまく説明できますね!」また、この漢方薬は膵臓のランゲルハンス島β細胞に作用してインスリンの分泌を高め糖尿病の予防にも効果があるという。痩せに用いる漢方薬は、東洋医学的に5種類に大別され、それぞれ体質に合ったものを選ぶことが重要、自然の植物を原料としているのでリバウンドがなく、まったく安全という。最近太りぎみで体脂肪やコレステロールが気になる人、更年期で自律神経失調ぎみの人、血流が悪く冷え性の人は、大山さんに一度相談してみるとよいかもしれない。

医学博士、薬剤師、鍼灸師 大山博行さん



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