'Borsalino.
Jean-Paul Belmondo and Alain Delon in 1970.

   

            

                                 



Sois Belle et Tais-Toi
  1958 



「黙って抱いて」日本語吹替版
1969年12月11日<東京12チャンネル・現・テレビ東京>
アラン・ドロン(山田康雄)、ジャン・ポール・ベルモンド(富山敬)
アンリ・ビダル(堀勝之祐)、ミレーヌ・ドモンジョ(池田昌子)、ルネ・フェーブル(納谷悟朗)






          


        

LE REGARD D'ALAIN DELON

      
   Jean-Paul Belmondo and Alain Delon in Borsalino   
Jacques Deray, 1970   

    
                  


                            

  



「ボルサリーノ」日本語吹替版@
1975年5月23日<フジテレビ>
アラン・ドロン(野沢那智)、ジャン・ポール・ベルモンド(山田康雄)、
カトリーヌ・ルーベル(弥永和子)、フランソワーズ・クリストファ(此島愛子)

  



Jean-Paul Belmondo and Alain Delon

Borsalino.
1970 

「ボルサリーノ」日本語吹替版A
1977年2月16日<日本テレビ>
アラン・ドロン(久富惟晴)、ジャン・ポール・ベルモンド(羽佐間道夫)

Borsalino & Co.
1974 





「ボルサリーノ2」日本語吹替版
1977年2月23日<日本テレビ>
アラン・ドロン(久富惟晴)、カトリーヌ・ルーベル(此島愛子)



Avec Jean-Paul, mon existence est fondee sur une confiance mutuelle.
Alain Delon.

ジャン-ポールとの信頼関係の上に僕は存在する。ジャン-ポールと僕は、お互いがいて存在したんだ。
ジャン-ポールがいなかったら今日の僕はなかったと思うし、ドロンなしでは、今日のベルモンドはなかったと思う。
決して一人では走って来れなかった。ジャン-ポールの素晴らしい40年のキャリア、僕たちはいったい何本の映画に出演したのだろう。
僕も同時期に彼と同じだけの仕事をしてきたから、だから今回の再会は感動的だし、ジャンポールとの友情と好感の暖かみと魅惑に溢れている。
「ボルサリーノ」以降、奇妙なことに、ジャン-ポールと僕の二人に共演の具体的な企画が持ち込まれたことはなかった。
ジャン-ポールと僕は、お互いにとても再共演したかったんだがね。
アラン・ドロンさん談





「ハーフ・ア・チャンス」日本語吹替版
2001年4月5日<テレビ東京>
アラン・ドロン(野沢那智)、ジャン・ポール・ベルモンド(羽佐間道夫)、
バネッサ・パラディ(岡本麻弥)



Une chance sur deux
  1998 

             

Alain et Jean-Paul sont comme chien et chat.
C'est d' ailleurs pour ca qu'ils s'entendent si bien.
Vanessa Paradis.

アランとジャン-ポール、二人ともすごく素敵! アランとジャン-ポールは、犬と猫ほどに違う。
アランとジャン-ポールは、違うからこそ惹かれ合っているし、お互いに相手のことが大好きなのね。そばにいて、それをとっても感じる。
アランとジャン-ポールは、お互いを尊重しているし、二人の目は、いつも輝いている。私、目が輝いている人って、大好きなの。
ヴァネッサ・パラディさん談



「アランとは、ずっと再共演したいと思っていた。」
ジャン・ポール・ベルモンドさん談

1996年の春、テレビのトーク番組に出演していた、ジャン・ポール・ベルモンドは、当時まだ、トップシークレットだった”ある映画の企画”について思わず口を滑らしてしまった。
「パトリス・ルコントの新作で、俺はアランと共演するよ!」 このニュースはたちまちフランス中をかけめぐった。
フランス国民は心底驚いた。何故なら、今から28年前に、二人が共演した「ボルサリーノ」が、封切られた時、ポスターに刷り込まれる名前の序列をめぐって、
ベルモンドは、この作品の製作者でもあったアランと大モメにモメて、結局裁判沙汰にまで発展した!とのこと?
この事件は、もちろん、大きくマスコミに取り上げられ、結果的に、二人の共演作、「ボルサリーノ」は、空前の大ヒットとなった。
それ以来、「ジャン・ポール・ベルモンドとアラン・ドロンは、犬猿の仲である。」と世間一般には思われていたからである。

3月25日のフランス公開を前に、今度は、アラン・ドロンの口から意外なニュースが伝えられた。
彼が、この作品を最後に映画界から引退し、今年の秋には、芸能界から完全に引退するというのだ。

結局、3月25日にフランス全土536館で封切られたアラン・ドロンとジャン・ポール・ベルモンドの夢の再共演作、「ハーフ・ア・チャンス」は、
1週間で43万人を動員し、「タイタニック」を破ってボックスオフィスのトップに躍り出た。

   

日本の俳優事典などを見ると、アラン・ドロンに関する記述の方がジャン-ポール・ベルモンドに関するそれよりも遥かに大きく取り扱われている。
だが、本国フランスでは逆転する。誰もが知っての通り、二人とも1960〜1970年代にかけて、映画史上に輝かしい足跡を残した大スターだ。
両国における上記の差異は、どうやら二人の経歴というより、大衆的な人気に比例しているように思われる。
巨匠の名作への出演とは別に、ドロンは孤独な陰のある殺し屋といったニヒルでブラックな役を得意とした。
一方、ベルモンドは、体を張ってのアクションで、陽気な冒険野郎を演じ続けた。
ドロンの美貌に日本人は参り、ベルモンドの親しみやすさにフランス人は共感した。
地域的な人気の上下はさておき、1935年生まれのドロンと、1933年生まれのベルモンドは、ともにトップを争いながら、40年のキャリアを積んできた。
ドロンとベルモンドは、共に1957年に脇役で映画デビューしている。
その後、1958年に「黙って抱いて」で共演した二人は、1959年の「太陽がいっぱい」、「勝手にしやがれ」で、
一気にスターダムにのし上がり、その後、約30年間、二人はフランス映画界の頂点に君臨し続けた。
1980年代半ばを過ぎると、さすがに主演作の観客動員数にかげりが見え始め、時代は移り変わっていくものだ、ということを痛感させられる。
80年代後半からは、ドロンには、ゴダールの「ヌーベル・ヴァーグ」や「カサノヴァ最後の恋」といった野心作をあえて選ぶといった傾向が見え、
一方のベルモンドは、舞台へ情熱を傾け、「シラノ・ド・ベルジュラック」などの当たり狂言を持ち、現在は劇場のオーナーでもある。
ドロンが再三来日しているのに対し、ベルモンドは何と「シラノ・ド・ベルジュラック」の舞台公演で来日した時の、たった1回きりだ。
ドロンにとっては2年ぶりの、ベルモンドにとっては3年ぶりの映画出演となった「ハーフ・ア・チャンス」は、
また、1969年の「ボルサリーノ」以来、なんと、28年ぶり、3回目の共演作でもある。
去る3月25日のフランス公開に向けて、アラン・ドロンは、「この作品が最後の映画出演になるかもしれない」と発言、引退をほのめかした。
「自分は運命論者だから、今回の「ハーフ・ア・チャンス」は、ジャン-ポールと同時期にスタートして、共に走ってきた
40年間の映画活動の幕を閉じるのに、ちょうどよい作品であるかのように、僕には思える」 といったような心境を語った。
このドロンの「お互い相手があって走り続けてきた40年のマラソンからのリタイア」宣言を受けて、ベルモンドは、
「え、アランが走るのを止めたら、僕はどうすりゃいいの?」と訊き返す。「僕と同じようにすればいいのさ」とドロンは答える。
無頓着なところがいかにもベルモンドらしく、「引き際」というものを意識するスタイリッシュなところが、いかにもドロンらしい。
もしかして、本当に「ハーフ・ア・チャンス」は、日本人の心を強く捉え、熱く燃やした、あのアラン・ドロンの「さらば映画よ」となるかもしれない。
Paris, le 26 avril 1998 吉武美知子さん記


         

「ジャン・ポール・ベルモンドさんの日本での人気は、人気アニメ 「ルパン三世」 の人気によく比例している!?」
確かに、ルパン三世は、ベルモンドさんに顔もしぐさもよく似ている。それに、テレビで、「ボルサリーノ(日本語吹き替え版)」を見たときも、
ベルモンドさんの声は、「ルパン三世」で有名な山田康雄さんが担当していた。(ドロンさんの声は、野沢那智さんです。)
62「大盗賊」66「パリの大泥棒」68「オー!」69「ボルサリーノ」72「ラ・スクムーン」72「華麗なる大泥棒」73「おかしなおかしな大冒険」75「怪盗二十面相」など、
特に、95年から98年の日本での「ルパン三世」人気大ブレイク時は、ベルモンドさんの人気は、ドロンさんと同じくらいあったかも!?
それと、逆に、1962年のジャン・ポール・ベルモンドさん主演の映画「大盗賊」が、ルパン三世のモデルとなった!?という話もある。
by Kei


                      




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