特集：薬用人参、朝鮮人参、高麗人参（生干人参、白参、湯通人参＝御種人参、紅参）、五加参、田七人参、韓国MBN-TVさんのドキュメンタリー映画撮影記録

大特集：薬用人参　①生干人参、②白参、③湯通人参（御種人参）、④紅参、⑤五加参、⑥田七人参（三七人参）
ニンジン（人参）、ラテン名：GINSENG RADIX / 英名：GINSENG
人参は、ウコギ科のニンジン Panax ginseng C.A Meyer の根を基原とし、代表的な、補気強壮薬として使用されている。
また、人参は、朝鮮半島を原産とすることから、高麗人参、朝鮮人参とも呼ばれています。

2020. 10/4（日）大山漢方堂薬局　大山鍼灸院　大山宗伯東洋医学記念館鍼灸治療室で、韓国のインターネットTV局、

　MBN-TV さんの漢方薬（朝鮮人参・高麗人参・紅参）のドキュメンタリー映画のロケ（撮影、取材）がありました。
大山博行先生は、MBN-TV さんのインタビューを受け、

　漢方生薬としての、紅参、白参の効能・効果、臨床応用について解説しています。

Ⅰ）流通生薬：人参は、加工方法により、大きく４つの規格に分けられる。
①生干人参、②白参、③湯通人参（御種人参）、④紅参

流通生薬：①生干人参、②白参、③湯通人参（御種人参）、④紅参
＊人参由来の細根は、「毛人参（ヒゲ人参）、紅参由来の細根は、「紅毛」」と呼ばれる。
＊生干人参＝４年根を使用、
＊紅参＝６年生の人参を使用

人参は、いずれの規格も、芦頭を除き、太く、重く、充実し空洞のないものが良品である。

流通生薬：

①生干人参：　独特の香りがあり、味甘く、やや苦味があり、コクがあるものが良品。
②白参：　外皮が完全に去られており、外・内面共に白いものが良品。
③湯通人参（御種人参：　外皮が残っており、中央までアメ色で白芯のないものが良品。
④紅参：　色むらがなく、芯までアメ色で、白芯がないものが良品。
⑤毛人参：　生干人参に準ずる。　味は、苦味が強く、甘みがない。

写真：2020.10/4（日）　紅参の調整法、効能・効果、剛健（虚弱状態の改善）作用を解説する大山博行さん

（Ⅱ）漢方生薬　人参（ニンジン）　解説
人参は、朝鮮半島から中国東北部にかけての原産で、別名を、高麗人参、朝鮮人参と称する多年草である。
神農本草経の上品に収載され、古来より、高貴薬、強壮薬として、最も珍重されてきた。
根が、しばしば人型に分岐していることから人参という名が付いた。
日本では、徳川吉宗が、その種子を各藩に下賜して栽培させたことから、
「御種（オタネ）」＋「人参（ニンジン）」と呼ばれるようになった。
現在の主な産地は、中国、朝鮮半島、日本である。日本では、①長野県（信州人参＝日本全体の７０％を占める）、
②島根県（雲州人参）、③福島県（会津人参）、が三大産地となっている。

①紅参、②人参、③西洋人参、④竹節人参、⑤五加参、⑥田七人参（三七人参）

①紅参、②人参、③西洋人参、④竹節人参、⑤五加参、⑥田七人参（三七人参）

人参（ニンジン）
人参は、朝鮮半島から中国東北部にかけての原産で、別名を、高麗人参、朝鮮人参と称する多年草である。
神農本草経の上品に収載され、古来より、高貴薬、強壮薬として、最も珍重されてきた。
根が、しばしば人型に分岐していることから人参という名が付いた。
日本では、徳川吉宗が、その種子を各藩に下賜して栽培させたことから、
「御種（オタネ）」＋「人参（ニンジン）」と呼ばれるようになった。
現在の主な産地は、中国、朝鮮半島、日本である。日本では、①長野県（信州人参＝日本全体の７０％を占める）、
②島根県（雲州人参）、③福島県（会津人参）、が三大産地となっている。

ニンジン（人参）、ラテン名：GINSENG RADIX / 英名：GINSENG
人参は、「ウコギ科のオタネニンジン Panax ginseng C.A Meyer の細根を除いた根、
または、これを軽く湯通ししたもの」とされており、
①生干人参、②白参、③湯通人参（御種人参）、などがこれにあたる。

また、④紅参は、基原植物も同じオタネニンジンであるが修治を加えてあるので、
日本薬局方では、区別して収載されている。
①生干人参：　細根を除去し、周皮を付けたまま乾燥したもの
独特の香りがあり、味甘く、やや苦味があり、コクがあるものが良品。
②白参：　側根の下部以下、及び周皮除去したのち乾燥したもの
外皮が完全に去られており、外・内面共に白いものが良品。
③湯通人参（御種人参：　
生干人参と同じであるが、軽く湯通ししてから乾燥したもの
外皮が残っており、中央までアメ色で白芯のないものが良品。
④紅参：　色むらがなく、芯までアメ色で、白芯がないものが良品。
⑤毛人参：　生干人参に準ずる。　味は、苦味が強く、甘みがない。

日本では、人参は、主に漢方処方の構成生薬として使用され、
紅参は、生薬を粉末、または微粉末の状態で、漢方処方に加味して使用する場合が多い。
（紅参は、漢方薬の剛健（虚弱状態の改善）作用をさらに強める目的で加味する）

関連生薬
①竹節人参（チクセツニンジン）
トチバニンジンの根茎を、そのまま、あるいは湯通しして乾燥したもの。
人参と比べて、新陳代謝機能は劣るが、健胃、解熱、去痰作用は勝る。
②広東人参（アメリカニンジン）＝西洋人参、アメリカ人参とも称する
人参より清熱的に働き、慢性炎症など熱感を伴った虚弱症状に用いる。
③田七人参（三七人参＝サンシチニンジン）＝中国の雲南省で多く栽培される。
人参と比べ、滋養強壮作用は弱いが、止血、抗菌作用が強く、古くから止血、消炎、鎮痛薬として使用されてきた。
金不換（金にも変えられない）という別名があるほど貴重な生薬。
止血作用を示す一方で、駆?血作用を示し、血液の滞りを改善して循環をよくする。
あらゆる出血（消化管出血、子宮出血、血尿、打撲、捻挫の内出血など）や
狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞、高脂血症、慢性肝炎、慢性腎炎、月経異常、癌（がん）など、
多くの疾患に用いられる。
④五加参（エゾウコギの根及び根茎＝別名：刺五加）
人参と比べ、強壮、消炎、鎮痛、鎮静作用が強い。利尿作用もある。
インポテンツなど老化に伴う泌尿器系疾患、足腰の機能低下、
リウマチなどの炎症性疾患、不眠症、神経症、ストレスに用いる。
⑤党参（上党人参）
キキョウ科、ヒカゲツルニンジン及びトウジンの根を乾燥したもの。
人参と比べ、降圧作用があるので、高血圧傾向の患者さんにも使用できる。
⑥丹参（タンジン）
シソ科のタンジンの根を乾燥させたもの。
血管拡張、血圧降下、鎮痛、鎮静作用を有し、駆?血薬として用いる。
狭心症、虚血性心疾患、高血圧症、肝臓病、腎臓病、月経異常、アトピー性皮膚炎に用いる。

写真：2020.10/4（日）　おそらく江戸時代に使用された薬味箪笥から、白参、紅参の抽斗を選ぶ、大山博行さん

人参の薬能
（１）性味：　味は甘、微苦、精は微温
（２）薬効と主治：　大いに元気を補う、神を安らかにする効能がある。
人参の古典
（１）神農本草経：主に五臓を補う、精神を安らかにする、驚悸を止める、邪気を除く、目を明らかにする、心を開き智を益す。
（２）名医別録：血脈を通す、堅積を破る、記憶力を高める。
（３）薬性論：五臓の気の不足、五労七傷、を主る。五臓六腑を補う、中を保ち神を守る。
（４）本草綱目：男女一切の虚証、発熱自汗、眩暈頭痛、反胃吐食、頻尿、疲労倦怠による内傷、中風、出産前後の諸病。

①紅参、②人参、③西洋人参、④竹節人参、⑤五加参、⑥田七人参（三七人参）

人参の成分
主成分：人参サポニン（５％）＝１３種以上のサポニンの混合物
人参の薬理
①中枢神経に対する作用
神経活動の機敏性を高める、抗疲労作用（脳の働きや運動機能を高める。
精神安定、解熱鎮痛、抗痙攣、血圧降下、抗ストレス
②生体の反応性に対する作用
各種の有害な刺激に対して、生体を守る（防御機能を高める）
③内分泌系に対する作用
抗ストレス作用、性機能亢進
④強心作用

人参の臨床応用
滋養強壮、強心、健胃、強精、鎮静薬として単味で用いる。
主に、新陳代謝機能の低下に伴う慢性的な疲労、倦怠、虚弱、ショック症状回避に用いる。

①紅参、②人参、③西洋人参、④竹節人参、⑤五加参、⑥田七人参（三七人参）

写真：2020.10/4（日）　厳選された生薬を選び、漢方薬を調合する、大山博行さん
（＊漢方薬の剛健（虚弱状態の改善）作用をさらに強める目的で、紅参を加味する）

人参含有漢方薬
補中益気湯（４ｇ）、六君子湯（４ｇ）、四君子湯（４ｇ）、人参湯（３ｇ）、人参養栄湯（３ｇ）、小柴胡湯（３ｇ）
炙甘草湯（３ｇ）、白虎加人参湯（３ｇ）、十全大補湯（２.５ｇ）、柴胡加竜骨牡蛎湯（２.５ｇ）、半夏瀉心湯（２.５ｇ）

写真：2020.10/4（日）現在　大山漢方堂薬局（栃木県佐野市）

大山漢方堂薬局、大山鍼灸院
(東洋医学、漢方薬、鍼灸、臨床心理学）
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写真：2020.10/4（日）
大山漢方堂薬局、大山鍼灸院、大山宗伯東洋医学記念館鍼灸治療室
代表　医学博士（岡山大学）　薬学修士（徳島大学）
大山博行さん　Dr. HIROYUKI OHYAMA, Ph.D.

東洋医学（漢方薬・鍼灸）における「証」とは、
西洋医学では、病名を診断しますが、東洋医学（漢方・鍼灸）では、病気ではなく個人に焦点を当て患者さま自身に合わせた治療を行います。
なぜかというと病名が同じであっても、体質や抵抗力・体格・症状などは人によって千差万別であるからです。
その人がもつ個性を「証」という方法によって診断します。当薬局、鍼灸院では、患者さまの体質や個人差をより重視して証を行い、
適した鍼灸治療、経絡ツボ療法、指圧マッサージ治療を実施、適した漢方薬を調合致します。

「漢方専門　大山漢方堂薬局で、調合する漢方薬について、」
漢方薬は、西洋医学で処方される薬剤とは大きくことなります。
一般的に、漢方薬は生薬といわれる成分のうちのいくつかの種類を混ぜ合わせて使われます。
患者さまの使用目的や体質などによって、使用する種類や分量、混ぜ合わせる配分また服用方法や時間などが異なってきます。
主成分である生薬とは、天然成分である動植物や鉱物を原料とし、これらにあまり手を加えずに使用するものをいいます。
現在、使われている生薬は、ほとんどが植物性のものであります。生薬は、明治時代までは、きぐすりと呼ばれていました。
多くの場合単独で用いられることはありません。いくつかの生薬を、専門家によって決められた配合で、
決められた方法で内服してはじめて漢方薬であるといえます。
逆に言えば、この組みあわせの妙こそが漢方薬のきもであるともいえるでしょう。

「漢方専門　大山漢方堂薬局の調合漢方薬と一般のできあいの漢方薬の違い」
最近では、漢方薬は一般的なものになってきており、一部のものはドラッグストアなどでも気軽に買えるようになりました。
では、漢方専門　大山漢方堂薬局で調合する漢方薬と、それらの漢方薬とでは、どんな違いがあるのでしょうか。その違いは、「証」にあります。
西洋医学では、「風邪ならばこの薬」、「胃痛にはこの薬」といったように、症状に合わせて薬がきまっています。
しかしながら漢方では、症状ではなく患者さまの状態を診ます。そしてひとりひとりにあった施術や調合を行うのです。（方証相対）
「証」とは、患者さまの個々の体質や体力によってことなるもので、「陰証と陽証」、「表証と裏証」など、さまざまな証があります。
一般的によく聞かれるものが「虚証と実証」です。　これはその人の外見や体力をあらわすもので、証の基本となります。
これらの「証」に適切な漢方薬を用いることで、はじめて効果があると考えられています。
やみくもに漢方薬を口にしたとしても、それが適切な「証」でなければ効果がないのです。
そういった理由から、漢方薬の服用を希望する場合は、専門家に調合してもらうことをお奨めします。

「大山漢方堂薬局（大山鍼灸院併設）の東洋医学（漢方・鍼灸）の診察法」
①問診：会話により患者さまの状態を伺います。
いろいろ質問するだけでなく患者さまからもお話を伺います。
現在の症状だけでなく普段の体質や症状などにも注意深く耳を傾けていきます。
②切診：直接患者さまの体にふれます。（舌診、腹診、脈診）
脈のリズムからみる脈診と､お腹にふれる腹診とがあります。
当鍼灸院では診療台に横になってもらったうえで行います。
③望診：患者さまの状態を目で見ることによって診断します。
具体的には目や舌の色。爪の色や形などの状態だけでなく、顔色や体型等を総合的に診ながら診断を立てていきます。
④聞診：患者さまに耳を傾けることで行う診断です。
声の大きさやはり、呼吸音などに耳を傾けます。

「大山漢方堂薬局、大山鍼灸院に、ご相談の多い疾患と解説」
①アレルギー②食欲不振③消化器疾患（胃炎・胃潰瘍・機能性胃腸症・過敏性腸症候群など）④関節リウマチ
⑤不妊症⑥更年期障害⑦ニキビ⑧生理痛⑨冷え性⑩副鼻腔炎（蓄膿症）⑪扁桃炎⑫気管支喘息
⑫がん（手術、抗がん剤、放射線治療の副作用軽減）

　漢方を現代病に活かす大山漢方堂薬局 TEL: 0283-22-1574
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