臨床心理(精神分析、心と身体の健康調査) 

磯辺直美(いそべなおみ)仮名 さん 42歳 女性 営業職 検査実施日2022.4/3

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること。


(Ⅰ) CMI(肉体的、精神的、社会的に、健康度を評価する)
総合判定 領域Ⅳ 神経症、病的ある 治療が必要(肉体的、精神的、社会的、3つの問題を早急に解決する必要がある。)

CMI各論: 健康度を、細部にわたり評価する。
完全なる健康 0%。②健康 1~30%
③未病、30~50%、50~70% 東洋医学の適応
④病気 70~100% 東洋医学、西洋医学の適応

未病とは、「発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態」 「発病には至らないものの軽い症状がある状態」
自覚症状はなくても検査で異常がみられる場合と、自覚症状があっても検査では異常がない場合がある。

精神面 =70%以上、神経症、病的である。
①不適応 = 過緊張、不安、判断障害、ミスが多い。
②抑うつ = うつ状態。
③過敏 = 神経過敏、心の乱れ。
④不安 = 不安神経症、思い悩む、気にしすぎる。

身体面 = 総合評価、不健康、病的である。
病的:70%以上、
①疲労度 = 過労(重度=精神、肉体)
②泌尿生殖器系 = 生理痛、PMS、腎盂腎炎(一年前)、プレ更年期
③生活習慣 = 睡眠異常(不眠)、時間的余裕がない。
未病:50%以上、
身体上の弱点(遺伝子的に弱い所)=なんらかのケアが必要
①心臓、循環器系 = 動悸、息切れ、手足の冷え、血行が悪い
②消化器系 = 胃痛、胃弱、吐き気、痔
③筋肉、骨格系 = 肩、首筋のこり、背中、腰の痛み
④神経系 = 頭痛、冷感、熱感、ミオクローヌス

東洋医学的評価(気血水のバランス)
気) メンタル=  不適応、抑うつ、過敏、不安 = 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の適応
血) 循環器系=動悸、息切れ、手足の冷え、血行が悪い、泌尿生殖器系 = 生理痛、PMS、腎盂腎炎(一年前)、プレ更年期
水) 泌尿生殖器系 = 生理痛、PMS、腎盂腎炎(一年前)、プレ更年期、肌荒れ、吹き出物、口内炎

東洋医学=健康を維持増進させる医学、未病を治す、病気を治す(健康を取り戻す) 経験的
西洋医学=病気を治す(健康を取り戻す、命を維持させる=手術) 科学的

(Ⅱ)ストレス耐性度チェック
判定基準 20-40(ストレスに弱い)、40-50(標準)、50-80(ストレスに強い)
得点 59点=(ストレスに強い) 問題なし

(Ⅲ)ストレス度チェック
判定基準 0-5(ストレスがほとんどない)、8-10(軽度)、11-20中度、21以上(重度)
得点 21点=(重度のストレス状態)=治療が必要
ストレス症状4点の分析
①ストレス初期に現れる症状(手足が冷たい、頭が重い、目が疲れる、めまい、立ちくらみ、肩こり、背中、腰の痛み、疲労、多夢)
②ストレス後期(慢性的)に現れる症状(動悸、口内炎、不眠、過労)

(Ⅳ)SDS  抑うつ度チェック
判定基準 23-47(正常)、39-59(神経症)、53-67(うつ病)
得点 56点 病的である(神経症、うつ病)=治療が必要

(Ⅴ)TA(交流分析)、TEG(エゴグラム) 自分自身を知り、対人関係を円滑にする方法
エゴグラム 5つの自我状態、行動パターン
CP(批判的な父親の自我))=父親の影響をそのまま取り入れた心の状態、行動パターン
NP(養護的な母親の自我)=母親の影響をそのまま取り入れた心の状態、行動パターン
A(大人の自我)=成人としての客観的な心で、現実を認識し、物事の判断をする心の状態、行動パターン
FC(自由奔放な子供の自我)=本能的な、自由奔放な子供の心の状態、行動パターン
AC(順応した子供の自我)=親の顔色を伺う、順応した子供の心の状態、行動パターン
「和」を重んじる日本人(女性)のアベレージ(円満パターン)は、
NPを頂点(80%)とする「へ型」 = 対人関係のトラブルが少ない。

エゴグラム・パターン分析
CP  2点(8%)
NP 19点(96%)
A  12点(65%)
FC 11点(45%)
AC 20点(100%)
AC、NPの二つを頂点とするN型=思いやりの心にあふれ、世話好き、自己犠牲や献身の精神で、常に周囲に気を配る。
進んで「縁の下の力持ち」になる人である。従順で甘えん坊の可愛い所もある。
献身的で魅力的な人である。
反面、FCが低いので、感情を上手く表現できず、嫌なことも、じっと我慢してしまう。
自分の考えを、うまく表現できず、決断ができない。
ストレスをため込みやすく、心身症や神経症になりやすい。
FCとAを高める努力をする。臨床心理学的手法を用いるて、自己改革が必要と考える。

(Ⅵ)OKグラム 基本的な構え
OKグラム 4つの基本的な構え
① I I am OK, You are OK.(自己肯定、他者肯定) = 私も、あなた方も、みんな良いところがある。
② I am OK, You are Not OK.(自己肯定、他者否定) = 私は、いつも正しいが、あなた方、みんなは、ダメ。
③ I am Not OK, You are OK.(自己否定、他者肯定) = 私はダメだが、あなた方、みんなは、優れている。
④ I am Not OK, You are Not OK.(自己否定、他者否定) = 私もダメ、あなた方、みんなもダメ(世の中のすべてがダメ)
OK 肯定的=有益、安心感、価値がある、好意を持っている。愛されている。
Not OK 否定的=役に立たない、安心できない、嫌われている、愛されていない。

OKグラム・パターン分析
① I I am OK.(自己肯定)= 6点
② I am Not OK.(自己肯定)= 14点
③ You are OK.他者肯定) = 16点
④ You are Not OK.(他者否定) = 2点
I am Not OK, You are OK.(自己否定、他者肯定)
「周りの人は、みんな優れているのに、自分だけがダメだ」という自己否定、他者肯定の構え。
献身的なナイチンゲールの様な人。献身的な優しさが強い反面、劣等感や自分を卑下することが多いのが特徴。
独立心や自己主張に乏しく、他人に利用されることが多く、このままでは、貧乏くじをひきやすい。
不安感が強くなると、他人と親密になることを恐れたり、憂うつになったりすることもある。
臨床心理学的手法を用いるて、自己改革が必要と考える。

以上のように考察する。


臨床心理学 ヘルスサイエンス佐野 「こころの健康相談室」
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