臨床心理(精神分析、心と身体の健康調査) 実例紹介
木皿花枝(仮名) さん 25歳 女性 営業職 検査実施日2022.1/20,2/5
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること。
(Ⅰ) CMI(肉体的、精神的、社会的に、健康度を評価する)
総合判定 領域Ⅱ 健康である (肉体的、精神的、社会的に、何も問題となる所はない)
CMI各論: 健康度を、細部にわたり評価する。
完全なる健康 0%。②健康 1~30%
③未病、30~50%、50~70% 東洋医学の適応
④病気 70~100% 東洋医学、西洋医学の適応
未病とは、「発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態」 「発病には至らないものの軽い症状がある状態」
自覚症状はなくても検査で異常がみられる場合と、自覚症状があっても検査では異常がない場合がある。
精神面 = 完全なる健康
身体面 = 健康(病気と言えるところは何もない)
未病:50%以上 身体上の弱点(遺伝子的に弱い所)注意する必要あり=なんらかのケアが必要
①皮膚(68%) = むくみ(浮腫)、吹き出物、敏感肌(負けやすい、傷が治りにくい)
②心臓、循環器系(65%) = 低血圧、冷え(末梢循環障害)
③泌尿器、生殖器系(62%) = PMS、おりもの過多
④消化器系(50%) = お腹のはり、糖質過多
⑤目(50%) = 視力、眼精疲労
⑥疲労度(58%) = 仕事を頑張ると、疲れ切ってしまうことが多い。
⑦習慣(58%) = くつろぐ余裕がない、多夢、趣味
東洋医学的評価(気血水のバランス)
気) メンタル 十分(問題なし)
血) 循環器系=血流が悪い、生殖系(血の道症) = 低血圧、冷え、PMS、おりもの過多
水) 腎機能、代謝が悪い(水分、体液の代謝) = むくみ、吹き出物、敏感肌
東洋医学=健康を維持増進させる医学、未病を治す、病気を治す(健康を取り戻す) 経験的
西洋医学=病気を治す(健康を取り戻す、命を維持させる=手術) 科学的
(Ⅱ)ストレス耐性度チェック
判定基準 20-40(ストレスに弱い)、40-50(標準)、50-80(ストレスに強い)
得点 59点=(ストレスに強い) 問題なし
(Ⅲ)ストレス度チェック
判定基準 0-5(ストレスがほとんどない)、8-10(軽度)、11-20中度、21以上(重度)
得点 4点=(ストレスがほとんどない) 問題ない
ストレス症状4点の分析
①ストレス初期に現れる症状(手足が冷たい、立ちくらみ、めまい、多夢)
②ストレス後期(慢性的)に現れる症状(お腹が張る)
(Ⅳ)SDS 抑うつ度チェック
判定基準 23-47(正常)、39-59(神経症)、53-67(うつ病)
得点 39点(正常と考えて良い)
(Ⅴ)TA(交流分析)、TEG(エゴグラム) 自分自身を知り、対人関係を円滑にする方法
エゴグラム 5つの自我状態、行動パターン
CP(批判的な父親の自我))=父親の影響をそのまま取り入れた心の状態、行動パターン
NP(養護的な母親の自我)=母親の影響をそのまま取り入れた心の状態、行動パターン
A(大人の自我)=成人としての客観的な心で、現実を認識し、物事の判断をする心の状態、行動パターン
FC(自由奔放な子供の自我)=本能的な、自由奔放な子供の心の状態、行動パターン
AC(順応した子供の自我)=親の顔色を伺う、順応した子供の心の状態、行動パターン
「和」を重んじる日本人(女性)のアベレージ(円満パターン)は、
NPを頂点(80%)とする「へ型」 = 対人関係のトラブルが少ない。
エゴグラム・パターン分析
CP 4点(24%)
NP 15点(60%)
A 20点(100%)
FC 16点(85%)
AC 5点(22%)
Aを頂点とした「山型」=合理的な考えを重視する欧米人(男性)の心の状態、行動パターンをとる。
A(大人の自我)が、100%の力を持つ
①状況を冷静に判断し物事を合理的に処理することができる。(理性的、合理性を尊び、沈着冷静な判断が出来る)
②義理人情に流されず、事実(現実)を優先する。(事実に従い、客観的な判断ができる)
FC(85%)、NP(60%)の力を持つ
①必要に応じて、明るくふるまったり、愛情のこもった態度もとれる。
CP(24%)AC(22%)の力を持つ
①厳しく責任を追及したり、反対に自責の念にとらわれる事もない。
(Ⅵ)OKグラム 基本的な構え
OKグラム 4つの基本的な構え
① I I am OK, You are OK.(自己肯定、他者肯定) = 私も、あなた方も、みんな良いところがある。
② I am OK, You are Not OK.(自己肯定、他者否定) = 私は、いつも正しいが、あなた方、みんなは、ダメ。
③ I am Not OK, You are OK.(自己否定、他者肯定) = 私はダメだが、あなた方、みんなは、優れている。
④ I am Not OK, You are Not OK.(自己否定、他者否定) = 私もダメ、あなた方、みんなもダメ(世の中のすべてがダメ)
OK 肯定的=有益、安心感、価値がある、好意を持っている。愛されている。
Not OK 否定的=役に立たない、安心できない、嫌われている、愛されていない。
OKグラム・パターン分析
① I I am OK.(自己肯定)= 20点(100%)
② I am Not OK.(自己肯定)= 0点
③ You are OK.他者肯定) = 20点(100%)
④ You are Not OK.(他者否定) = 0点
I am OK, You are OK.(自己肯定、他者肯定)
自分も他人も肯定的にとらえる、もっとも自己実現しやすいタイプ。
人間同士の心の通った交流ができる。対人関係におけるストレスがもっとも少ない。
考察: どのような人物か、
活動的で元気のある女性である。
他人に対する思いやりや気づかい、また、仕事においても的確な判断力、分析力を十分に持っている。
周囲にあわせながら楽しく遊ぶこともでき、周りの人からの評価も高いものになっている。
何があっても冷静で、落ち着いているので、同僚には、頼るより、頼られる人物、甘えるより、甘えられる女性、となる場合が多い。
責任感も適度にあり、トラブルを起こすこともなく、人付き合いができるので、どのような仕事についてもうまくこなしていける人物である。
ただし、非常に高いA(100%)と、高いFC(85%)が、「池田なつみ」さんの行動パターンの根底にあるので、
自分の生活の中で、わくわくする関心事、興味の対象が新たに見つかり、それが、自身にとって非常に有益と判断された場合、
我を忘れて、没頭し、思索にふけってしまうことがある。(普通は、一次的なものであるが、長くなると、生活自体が変わる)
行動パターンの中核は、何と言っても、非常に高いA(100%)になるので、
物事の状況を、つねに冷静に判断し、合理的に処理していくので、古くからの日本人の美徳とされている和(協調性)や義理人情よりも、
事実や有益性を優先することが多いので、高いNP(80%平均)を頂点とするヘ型エゴグラムが特徴の日本人女性と比べると、
「冷たい人」という印象を与えてしまう場合もあるので、その場においては、ある程度、注意が必要。
でも、中等度のNP(60%)を持っているので、思いやりもあり、時には、やさしく接することもできるので、普通に人付き合いもできる。
また、CP(24%)、AC(22%)が、低いので、仕事や物事のミスや、失敗した場合でも、
他人に対して、厳しく責任を追及したり、反対に、自責の念にとらわれることも少ないので、対人関係のトラブルや自身のストレスも少なく、
ストレス病や精神神経疾患にもなりにくい、よい性質である。
結論: エゴグラム(自我状態)は、今のままでよい。
臨床心理学的に、何も問題はないので、補正する必要はない。
ただ、何か問題が起った場合は、間違いなく、高いA(100%)と、
低いCP(24%)とAC(22%)が原因となるので、この部分を補正すれば解決する。
以上、 セールスポイント(魅力)は、容姿の可愛らしさとは裏腹な、
どちらかと言えば、クールなイメージ、知性的、キャリア・ウーマン、仕事ができる、頭がよい、生活力がある、頼れる、等
男性的な特質(魅力)があると考えられる。
付録:
身体は女性だが、頭は男性、女性の肉体を持った男性、男性の心を持った女性、
見た目は、可愛い女子だが、中身は、仕事のできるやりての男子
羊の皮をかぶった狼、にこりと笑って人を切る
こういう女性は、お顔は、いつも綺麗にしているが、身体のケアを、怠りがちな人が多い。(気が付くと身体がボロボロ)
心、意思、気持ちが強いので(東洋医学で言うところの「気」が強い)、身体が、気持ちに、付いていけないことがある。
何と言っても、身体が女子なので、生理周期に合った行動をとることが重要、いくら気持ちが強くても、男性のようにはいかない。
例えば、緊急手術看護婦(いわゆる術看)のように、いつでも、仕事ができるように、ピルを服用し生理を止めている女性
(生理周期による女性ホルモンの変化をなくし、肉体的、精神的に安定化する)もいるが、あまり関心できない。
39~43歳くらいになり、ピルをやめて女性にもどり、結婚して子供を作ろうとしても、
すぐには女性に戻れない、子どもを作る気持ちに身体が付いていかない。
そこで、副作用、リバウンドのない、東洋医学(漢方、鍼灸、経絡ツボ療法)の手法を、積極的に取り入れて、
心身ともに健康なベストな状態を保ち、普段から、自分が女性であることを忘れないケアをしていくことが大切である。
では、相性の良いパートナーは、どんな人間か、
まず、男性も女性も、NP(80%)を頂点としたヘ型、もしくは、同じ、A(80%)を頂点とした「山型」
前者は、心が休まる、後者は、一緒に行動できる。 ただし、パートナーのNP、Aが、80%以上、~100%となると、
前者は、おせっかいで、めんどくさくなり、後者は、ライバル視され、競争心、勝ち負けを考えるようになる場合もある。
それ以外のパートナーでは、一緒にいても、あまり楽しくなく、イライラしたり、一緒にいるのがバカバカしくなり、
時間とエネルギーのムダと考えるようになるので、お勧めできない。
A(100%)を頂点とした山型、自分の考えと行動が一致した、はっきりした方なので、
自分の心が満足していないとダメ、例えば、パートナーの経済力、容姿、学歴など、
ある程度、パートナーが、自分の一定の水準を満たし、心を満足させていないとダメ、
つまり、自分に好意を寄せる人から選ぶより、自分が好意をもった人を、自分から選んだ方がよい。
通常の日本女性は、30歳で結婚、家庭に入り、主婦として出産が、一番安心なパターンであるが、
エゴグラムから、パートナーに頼らずとも、1人で生きて行ける人なので、その辺は、心配いらない。
逆に、あまり早く結婚して、子供を作ると、家庭、子育てに、拘束、束縛される時間が多くなり、せっかくの能力を発揮できない。
あえて、理想を言えば、35歳までに、自分が満足する仕事、ポジションを獲得して、ある程度、仕事、自由な人生、自分の心を満足させてから、
パートナーを見つけ、結婚、40歳までに出産するのがよい。43歳(44歳限界)まで、出産可能である。(自然妊娠、自然分娩)
以上のように考察する。
臨床心理学 ヘルスサイエンス佐野 「こころの健康相談室」
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