第四回
「 心の平安と東洋医学、音楽療法(安息の時を求めて) 」
場所:アクトプラザ1F ロビー
2018. 4/22(日)

「女性を笑顔に、子宝への漢方薬」
あなたが生まれてくる日、うれしくて、きっと私、泣いちゃう



第四回
ピアニスト、音楽療法士 西村和晃先生
医学博士 大山博行先生 対談
「 心の平安と東洋医学、音楽療法(安息の時を求めて) 」



2018. 4/22(日)
場所:栃木県佐野市アクトプラザ1F ロビー




cf.
①血流を改善=女性を笑顔にする漢方薬
女性には、特有の不快症状があります。
微妙な体調変化で、不快症状も移ろいます。
女性を笑顔にする漢方薬は、血流改善に働くものたちです。



不調の始まり=血流悪化=生理周期の遅れ、月経過少、無月経

②身体の不快症状
・生理周期の遅れ(はなはだしければ無月経)
・月経の過少
・肌のつやがない
・目のトラブル(疲れ目・かすみ目・ドライアイ)
・爪のトラブル(もろい・割れる・たて筋が入る)
・筋けいれん(こむら返り)
※これは生活習慣の悪さ(目の酷使・夜更かし・動かない)から起こる現代病と言えます。
血(血液本体と機能)は、肝と深く結びついています。
上述の悪い生活習慣は、肝を弱めるもの。
肝機能(疏泄:体循環推進機能)を低下させ、血の流れ・気の流れを滞らせます。

③対応漢方薬
四物湯(当帰・川弓・芍薬+地黄)=肌乾燥など、乾燥傾向が強い場合に
当帰芍薬散(当帰・川弓・芍薬+白朮・茯苓・沢瀉)むくみ・軟便など、水分代謝が悪い場合に

④「血虚」 = 婦人病の起点、血虚について
婦人病の起点ともいえる「血虚」。
婦人特有の症状の他に、心の病・肌の病・不眠・切れやすい・不妊傾向に変化しやすく、老化も早く進行する。
「目の酷使・夜更かし・動かない(歩かない)」の生活習慣により発症するため、今後ますます対象患者は増えてくる。

注意:上記、漢方薬を、14日~28日間、ご服用しても、効果に満足できない場合は、
さらに効果的な、大山漢方堂薬局 調合漢方薬(オーダーメイド)を、お勧めします。
どうぞ、お気軽に、ご相談ください! TEL: 0283-22-1574(大山漢方で、イゴ・不安・ナシ)








第四回
ピアニスト、音楽療法士 西村和晃先生
医学博士 大山博行先生 対談
「 心の平安と東洋医学、音楽療法(安息の時を求めて) 」

  


更に血流悪化(生理痛)=生理痛、経血に血塊まじる。
複数の病(イライラ+生理痛)=イライラ・生理前症候群+生理痛



更に血流悪化(生理痛)=生理痛、経血に血塊まじる。

⑤身体の不快症状
・生理痛・経血に血塊がまじる・痛み(動脈瘤、くも状血管)・出血・シミやソバカスが増える
※冬の寒さ・慢性病・出血・衰弱など様々な要因で起こります。
⑥対応漢方薬
折衝飲(桂枝・桃仁・紅花・牛膝・延胡索・牡丹皮+当帰・川弓・芍薬)
※本来は、血虚と血瘀を併せた病態です。

⑥「血瘀」
複数の病(イライラ+生理痛)、イライラ・生理前症候群+生理痛)

⑦身体の不快症状
《気滞、特に肝気鬱結の症候》
・生理前のトラブル(痛み、胸の張り)・イライラしがち、怒りやすい
・口調が強く、激しくなりがち・下痢と便秘を繰り返す・熱感、顔が赤い

《血瘀の症候》
・生理痛・経血に血塊がまじる・痛み(同じ場所が針で刺すように)
・血腫(静脈瘤、クモ状血管)・出血・シミやソバカスが増える

【対応薬】※エキス剤なら2剤(異なる薬効区分)を併用
柴胡疏肝湯(加味逍遙散・大柴胡湯など)

活血薬(折衝飲・桂枝茯苓丸など)
※気滞証候(肝気鬱結)を抑える柴胡・芍薬の配合薬と、血瘀改善のための活血薬を併用する。
※便秘があるのなら、大黄配合剤を考慮します。
(桃核承気湯や大柴胡湯など)気滞血瘀

ストレス証候(イライラ)
生理前症候群(痛み、胸の張り)
【身体の不快症状】
・生理前のトラブル(痛み、胸の張り)・イライラしがち、怒りやすい
・口調がウ直、激しくなりがち・お腹が張る
・下痢と便秘を繰り返す・熱感、顔が赤い

【対応薬】
柴胡疏肝湯(柴胡・芍薬+香附子・青皮・枳実・川きゅう・甘草)
加味逍遙散より治療効果は高い

加味逍遙散(柴胡・芍薬+当帰・白朮・茯苓・生姜・甘草・薄荷+牡丹皮・山梔子)
※柴胡と芍薬の配合が、漢方の抗ストレス薬。まずは柴胡疏肝湯を、
証候が若干弱ければ加味逍遙散を、
便秘で熱感大なら大柴胡湯(頓服)を選択します。
気滞(肝気鬱結)

実は、男女も使える知識
女性の体調不良は、補血・活血など、血流の正常化を目指して治療するのが良い。
女性を印象付けてきましたが、これは男性にも当てはまる治療知識。
主な不快症状を探し、適切な治療を行う。

気虚の場合には、優先対応を
虚証の4分類(気虚から陽虚へ、血虚から陰虚への病態進行)は、治療のための大切な知識。
不快症状を訴えていても、「元気がない、食欲不振」など気虚症候が顕著なら、
人参製剤(六君子湯、補中益気湯等)で気虚治療を優先。
元気回復の後、気虚の知識を活用する。


注意:上記、漢方薬を、14日~28日間、ご服用しても、効果に満足できない場合は、
さらに効果的な、大山漢方堂薬局 調合漢方薬(オーダーメイド)を、お勧めします。
どうぞ、お気軽に、ご相談ください! 

お問い合わせは、
漢方を現代病に活かす!漢方専門 大山漢方堂薬局
0283-22-1574(大山漢方で、イゴ・不安・ナシ)
まで、お気軽にお問い合わせください。



cf.
「熄風薬を考える」




活血化瘀薬(女性の体調不良に多用)
 活血化瘀薬は、血流を促し血瘀を改善する処方です。血瘀は鬱血状態を表し、病理的物産と考えられています。
固定制の激しい疼痛・静脈の鬱血・暗色の慢性出血・腫瘤が現れます。血虚血瘀や気滞血瘀であることが多数です。
 基本的に、月経期(特に月経過多)や妊婦には用いません。

活血化瘀・補血凉血=桃紅四物湯(医宗金鑑)

血虚血瘀の代表処方です。
血虚血瘀:皮膚につやがない、目が疲れやすい・頭がぼーっとする・筋けいれんなど血虚の症状に、
顔色がどす黒い・固定制の疼痛・口唇暗紫色・出血・腫瘤など血瘀の症候を伴う。
舌質は紫紅で瘀斑が見られる事多い、脈は細渋。


活血化瘀・補血・理気健脾=芎帰調血飲(万病回春)

『産後の補養』に用いる処方です。
血虚血瘀を基本に、気虚や気滞を伴う場合に用います。
舌質は淡紅で瘀斑を伴う事多い、脈は軟細や渋。
※産後の体調回復を図るもの。出血を助長せぬ様活血力は弱く、穏やかな薬効にしています。

活血化瘀・理気止痛・補血健脾・温裏虚寒=芎帰調血飲第一加減(一貫堂)

産後の補養薬・芎帰調血飲を基に、補血・活血・理気・虚寒の働きを高めた処方です。
※芍薬を追加し、処方内に血虚基本薬・四物湯が完成。
※産後悪露の排出・不妊治療に、長期服用が可能です。

活血化瘀・消癥=桂枝茯苓丸(金匱要略)

婦人の癥病(腹中の血塊等)・漏下のため作られた処方。下焦の血瘀に用います。
下焦の血瘀:下腹部の痛み圧痛・腫瘤・生理不順・不正性器出血などに、下肢の冷えや鬱滞・のぼせ・頭痛などの証候を伴う。
舌質は紫や紫斑、脈は渋や弦。※男女を問わず用い、子宮筋腫の初期にも用いる。

活血化瘀・消癥・排膿・治疣贅=桂枝茯苓丸加薏苡仁(日本経験方)

桂枝茯苓丸の症候に、清熱解毒・排膿・利水・滲湿・治疣贅の働きを加えた処方。

活血化瘀・理気止痛=折衝飲(産論)

血虚血瘀の代表処方です。
桂枝茯苓丸の、血管拡張・血行促進の作用を強めています。


活血化瘀・理気止痛=桃核承気湯(傷寒論)

太陽病・蓄血証に用いる処方でうs。
太陽病・蓄血証:《発熱性疾患の経過で》下腹部が硬く張って痛む(少腹急結)・圧痛・抵抗・便秘(又はテール便)
・排尿は正常(あるいは血尿)・不正性器出血などの証候で、夜間熱が高くなり、著しければ意識障害や狂躁状態を呈す。
舌質は紅でやや乾燥、舌質は黄、脈は沈実。

下焦の血瘀(骨盤内の鬱血)に用います。
下焦の血瘀:下腹部の痛みや圧痛や抵抗・不正性器出血・月経困難・便秘などの症候に、
下肢の冷え・下肢静脈怒張・外痔核など、あるいは頭痛・肩こり・のぼせ・鼻出血・不眠・動悸などを伴うこともある。






第四回
ピアニスト、音楽療法士 西村和晃先生
医学博士 大山博行先生 対談
「 心の平安と東洋医学、音楽療法(安息の時を求めて) 」



2018. 4/22(日)
場所:栃木県佐野市アクトプラザ1F ロビー

  




第四回
ピアニスト、音楽療法士 西村和晃先生
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「 心の平安と東洋医学、音楽療法(安息の時を求めて) 」
場所:栃木県佐野市アクトプラザ1F ロビー
2018. 4/22(日)

  


入学・進級・就職・転勤で心揺らぐ春=不安から心を守る漢方薬
 春は新天地で夢を描く時、しかし常ならぬ精神的緊張が続く時でもあります。
 不安(不安感)が大きく育つ事もあり、医療機関で「全般性不安障害(不安神経症)」「パニック障害」
と診断されれば、不安はさらに強くなります。





入学・進級・就職・転勤で心揺らぐ春
不安から心を守る漢方薬
 春は新天地で夢を描く時、しかし常ならぬ精神的緊張が続く時でもあります。
 不安(不安感)が大きく育つ事もあり、医療機関で「全般性不安障害(不安神経症)」「パニック障害」
と診断されれば、不安はさらに強くなります。

生活習慣の変化=夜更かし、目の酷使、引きこもり
虚労や老化=以下の不快症状を誘発
・肌つやがない、乾燥肌・疲れ目、ドライアイ・こむら返り、筋痙攣・生理周期遅延、無月経(物忘れ)

不安感が強い
・全般性不安障害・パニック障害

不安の治療について
 不安は、ストレスを感じる出来事などをきっかけに小さく生まれ、時に大きく育ちます。
若い世代で不安に悩む方も多いもの。 早く不安を拭い、笑顔になった彼ら彼女らの人生を見守りたいものです。
 不安は「夜更かし(夜型生活)」「目の酷使(スマホ・PCの長時間使用)」「運動しない」などの、血虚を招く生活習慣から起こります。
服薬と共に生活習慣を正せば、必ず快方へ向かいます。 嫌だと思う事柄は、ひとにより異なります。
修正が難しい人間関係かもしれません。真剣に取り組みながら、時に泣き出したい現状から距離を置くことも必要。
それは、逃げる事ではなく、大切な命を守るための手段のひとつです。
理解してくれる人とともに治療を続け、大切な人生の時を決してあきらめないでください。

《付記、不眠の治療について》
 不安の基本は、心陰虚と捉え安神補心丸で治療します。不眠も同じ疾病区分のため、安神補心丸で治療します。
ただし、ここでの不眠は「寝つきが悪い」「眠りが浅い」もの。
不眠でも「イライラの感情高まる」「全く眠れない」ものは、ストレス証候と捉え柴胡疏肝湯などで治療します。






第四回
ピアニスト、音楽療法士 西村和晃先生
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2018. 4/22(日)




特集:意識障害に用いる漢方薬(開竅剤)

開竅剤は、閉証を改善する処方。
閉証とは、正気の衰えは強く見られないが、
病邪の勢いが強いため起こる意識障害をいう。
閉証は2種類あり、
熱閉には安宮牛黄丸などの涼開剤を、
寒閉には温開剤を用いる。

①清熱解毒・安神開竅=安宮牛黄丸(温病条弁)
炎症による高熱・意識障害に対する処方。
熱閉:高熱・転々反側・意識障害・うわごと・痙攣などの症候。
舌質は紅~深紅、脈は数。

②温通開竅・行気化濁=蘇合香丸(話剤局方)
寒証を伴う意識障害に対する処方。
寒閉:意識障害・顔面蒼白
・唇のチアノーゼ・四肢の冷えなどの証候。

③清熱解毒・安神開竅=牛黄清心丸(痘疹世医心法)
安宮牛黄丸を簡略化したもの。
高熱・いらいらが主で、意識障害が軽度な場合に用いる。
牛黄に、黄連解毒湯(黄今・黄連・黄柏・山梔子)を加えた処方構成。
清熱開竅作用を薬効の主とし、補剤は含まれていない。

④気血双補・安神開竅=牛黄清心丸(松浦)
中国の牛黄清心丸を内容変更したもの
人参・当帰など補剤を多く含むのが特徴。
開竅薬:芳香を持つ生薬で、心竅を開く(循環障害を改善する)事から、
意識障害からの回復などに用いられる。
この製剤では、牛黄と霊猫香(シベット/麝香猫分泌物)が開竅薬。
清熱作用だけを薬効とせず、気血お虚への配慮が加えられた処方構成。
高血圧からの心筋梗塞や脳梗塞、
認知症(物忘れ増)などの予防に用いることができる。

注意:上記、漢方薬を、16日~32日間、ご服用しても、効果に満足できない場合は、
さらに効果的な、大山漢方堂薬局 調合漢方薬(オーダーメイド)を、お勧めします。
どうぞ、お気軽に、ご相談ください! TEL: 0283-22-1574(大山漢方で、イゴ・不安・ナシ)

知識や経験豊富な、栃木県の漢方薬局 大山漢方堂薬局




cf.
「皮膚病に効果的な漢方薬を考える」



不安に悩む=・不安(不安感)が強まる
・不眠(眠るのに時間がかかる、目覚めやすい)
【治療のポイント】消耗物質を補充(地黄・当帰)し、心を守る安神薬を加える
【対応薬】安神補心丸 不安や不眠に用いる基本薬
      柏子養心丸 安神補心丸の略方、症状がまだ軽い時に用いる。
※安眠効果を高めるため、安神薬(酸棗仁湯やオンジエキス)を併用しても良い
※心は火の性質を持ち、化熱しやすい
※前頁記載の不調(肌つやがない・疲れ目・生理周期遅延)が強く、不安感に悩むときは、
四物湯+安神薬(酸棗仁湯やオンジエキス)で対応する=心陰虚(心血虚)

上述の不安症状に加え=・子供時代から食欲不振、食事に時間がかかる
・元気が続かない(午後には疲れ、眠くなる)・大きな声を出せない
【治療のポイント】消耗した気を補充(人参)し、心を守る安神薬を加える
【対応薬】帰脾湯 補気薬・四君子湯を核にした処方、不快症状がやや軽い時に
      加味帰脾湯 柴胡・山梔子を加味。不安感から感情制御が難しい時に=心脾両虚

頭脳疲労(不安感を含む)
・考えがまとまらない・頭がぼーっとする・物忘れ
【治療のポイント】過労・老化による気陰消耗を補い、心の働きを牛黄で正常化
【対応薬】マツウラ牛黄丸 脳活性を高める開竅薬(牛黄・シベット)に、身体消耗を回復させる補剤(人参・当帰)を配合
※加齢で物忘れが増えた時、それが進行しない様にマツウラ牛黄を継続服用する(1日10粒程度)。
気陰両虚による閉証初期

不安・焦燥感(あせり)
・不眠(まったく眠れない、感情が高ぶりねむれ)
・動悸、狂騒(独り言が増す、)口内炎や舌炎
・イライラ怒りやすい(腹部が張る、口が苦い)
【治療のポイント】肝でおこった火が、心へ燃え広がった。両者の火消しを行う
【対応薬】牛黄純末・黄連解毒湯の清熱薬に、柴胡疏肝湯など解鬱薬を併用する
※煎薬での対応:四逆散系処方(柴胡・芍薬)を基に、清熱薬を加味する。


注意:上記、漢方薬を、14日~28日間、ご服用しても、効果に満足できない場合は、
さらに効果的な、大山漢方堂薬局 調合漢方薬(オーダーメイド)を、お勧めします。
どうぞ、お気軽に、ご相談ください! TEL: 0283-22-1574(大山漢方で、イゴ・不安・ナシ)







写真:
漢方医の薬箱(薬籠) 江戸時代






  







「不安・不眠に用いる漢方処方」
養心安神・和中緩急=甘麦大棗湯(金匱要略)
臓躁に対する処方です(不快症状は軽度)。
臓躁:ヒステリー様証候を示す、軽度の心血虚・脾虚。
不安・驚きやすい・不眠(寝つきが悪い、眠り浅い)など心血虚の症候に、
食欲不振・あくびが多いなど脾虚の症候を伴う。
舌質淡白、脈細。

養血安神・清熱除煩=酸棗仁湯(金匱要略)
心血虚に、心肝火旺を伴うものに用います。
心血虚・心肝火旺:不眠(寝つき悪い、眠り浅い)・多夢・動悸・健忘など心血虚の証候に、
イライラ・焦燥感・のぼせなど心肝火旺の証候を伴う。
舌質紅、脈弦細数。

滋陰養血・補心安神=安神補心丸(世医特効方)
心腎陰虚に対する代表処方です。
心腎陰虚:不眠(寝つき悪い、眠り浅い)・多夢・動悸・健忘・焦燥感・口渇など心陰虚の証候に、
手のひら足裏のほてり・膝腰がだるく無力・盗汗など腎陰虚の症候を伴う。
舌質暗紅で乾燥、舌苔少、脈細数。

清熱安神・補気健脾・化痰止嘔=柴胡加竜骨牡蛎湯(傷寒論)
鎮静の処方です(少陽病と心肝火旺を伴うもの)。
心肝火旺・脾気虚・痰湿:イライラ・不眠・焦燥感など心肝火旺の症候に、
疲れやすい・食欲不振など脾気虚の証候に、悪心・腹部膨満感など痰飲の症候を伴う。
舌質紅、舌質黄膩、脈弦数。

気血双補・補脾養心安神・清熱解鬱=加味帰脾湯(済生方)
心脾両虚に、肝火旺を伴うものに用います。
心脾両虚:疲れやすい・元気がないなど脾気虚の証候に、不眠、不安感など心血虚の証候を伴う。
肝火旺:強いイライラ、易怒・不眠・激しい図うつ・顔面紅潮・目の充血・突発性難聴・口苦
・胸脇苦満・尿黄・便秘・月経周期の短縮・月経過多、
舌質紅・舌苔黄で乾燥、脈弦数あるいは浮で有力。
※処方には、補気薬・四君子湯が含まれています。

疏肝解鬱・理気止痛・活血=柴胡疏肝散(景岳全書)
肝気鬱結に対する代表処方です(ストレス対応薬)。
肝気鬱結・肝脾不和:憂うつ感・情緒不安定・いらいら・ヒステリー・溜息多い・胸苦しい
・胸脇苦満(張痛)・食欲不振・悪心・便秘と下痢が交互・排便後すっきりしない、
女性は月経周期のばらつき・月経前症候群(月経前痛や乳房張痛など)。
舌質紅、舌苔薄白、脈弦か沈。

疏肝解鬱・健脾補血・調経・清熱涼血=加味逍遙散(内科摘要)
肝鬱化火に、気血両虚を伴うものに用います。
肝鬱化火・血虚・脾虚:いらいら・のぼせ・止血、胸脇苦満・脇痛・腹痛など肝鬱化火の症候に、
ふらつく・肌につやがない・四肢のしびれなど血虚の症候に、
食欲がない・疲労倦怠など脾虚の症候を伴う。




注意:
上記、漢方薬を、2週間~1か月服用しても効果に満足できない方は、
大山漢方堂薬局、調合漢方薬(オーダーメイド)を、お勧めします。

お問い合わせは、
漢方を現代病に活かす!漢方専門 大山漢方堂薬局
0283-22-1574(大山漢方で、イゴ・不安・ナシ)
まで、お気軽にお問い合わせください。



「 清熱利湿の漢方薬 」


 



「眠り、心を守る漢方薬を考える」

①養心安神・和中緩急=甘麦大棗湯(金匱要略)
臓躁に対する処方:
臓躁:ヒステリー様症候で心血虚と脾虚の軽いもの。不安感・悲壮感・驚きやすい・不眠
(寝つきが悪い、眠りが浅い)などの心血虚の証候に食欲不振などの脾虚症候を伴ったもの。
舌質は淡白、脈は細。

②養血安神・清熱除煩=酸棗仁湯(金匱要略)
熱証を伴う不眠に対する代表処方:
不眠(寝つきが悪い、眠りが浅い)・多夢・動悸・健忘・頭のふらつきなどの心血虚の証候に、
イライラ・焦燥感・口の乾き・のぼせ・ほてりなどの心肝火旺の証候を伴ったもの。
舌質は紅、脈は弦細数。

③滋陰養血・補心安神=安神補心丸(世医得効方)
心腎陰虚に対する代表処方です。不眠・不安への基礎対応に。
心腎陰虚:不眠(寝つきが悪い、眠りが浅い)・多夢・動悸・健忘・焦燥感・口渇などの心陰虚の証候に、
手のひら足裏のほてり、膝腰がだるく無力・盗汗(寝汗)などの腎陰虚の証候を伴ったもの。
舌質暗紅で乾燥、舌苔少、脈細数。
(※柏子養心丸は、安神補心丸の略方、不眠の軽い者に)

④安神・通陽・補気血・調和営衛=桂枝加竜骨牡蠣湯(金匱要略)
桂枝湯に竜骨・牡蠣を加味。男性の夢精・女性の夢交に。
気血不足の虚陽浮越:不安感・不眠・動悸・多夢・夢精などの虚陽浮越の証候に、
元気がない・食欲不振などの気血不足の証候を伴ったもの。
舌質淡白、舌苔白薄、脈軟。

⑤気血双補・補脾・養心安神=帰脾湯(済生方)
心脾両虚で、肝火旺の証候を伴ったものに用いる。
心脾両虚:疲れやすい・元気がないなどの脾気虚の証候に、不眠、不安感などの心血虚の証候を伴ったもの。
肝火旺:強いイライラ・易怒・不眠・激しい頭痛・顔面紅潮・目の充血・突発性難聴・口苦・胸脇苦満・
尿黄・便秘・月経周期の短縮・月経過多、舌質紅・舌苔黄で乾燥、脈弦数あるいは浮で有力。

⑥清熱安神・補気健脾・化痰止嘔=柴胡加竜骨牡蠣湯(傷寒論)
鎮静を主目的とした処方:
小柴胡湯から甘草を取り除き、「安神薬の竜骨・牡蛎・茯苓」「清熱瀉火の大黄」「通陽の桂枝」を加えたもの。
心肝火旺・脾気虚・痰湿:イライラ・不眠・多夢・驚きやすい・胸脇苦満などの肝火旺の証候に、
疲れやすい・食欲不振などの脾気虚の証候に、悪心・腹部膨満感などの痰湿の証候を伴ったもの。
舌質は紅、舌苔は黄やや膩、脈は弦数。
傷寒による少陽病(半表半裏証)の証候で、動悸が強い・驚きやすいに加え、
強い熱感症状(便秘)を示す心肝心旺の状態にも用いる。

特集:不眠症、精神安定(心の平安、精神疲労、抗ストレス)に効果的な漢方薬)











そして母になる、そして父になる=子宝相談のために
「お母さんになりたい」と切望しても、その日がなかなか訪れず、悩む女性も増えています。

「なぜなの…」と悲しい気持ちで、いつか笑顔も忘れて。
 漢方の知識で、新しい生命の誕生を手助け出来るかも知れません。

わたしたちに赤ちゃんがきてくれたら、どんなにすてきでしょう。





初めての子宝相談=父と母がわたしにしてくれた様に、赤ちゃんを慈しみ育てたいです。

責任重大=あの夫婦のために、新しい命のために、何をすれば良いの…。

難しく考えず、女性の体調を整える努力をね。
「あなたの人生を好ましく見守る生命が必ずあるのよ」と将来のお母さんを励まして。


子宝相談にはどう対応するのか
 子宝を招く特別な方法はありません。女性が今持つ不快症状を捉え、それを治す事が子宝治療になるのです。
 不快症状を緩和した後、血液循環をやさしく保つ薬にも変え服用を続け、新しい生命の訪れを期待とともに待ちます。
※「不妊治療」と口にすれば、心傷つく方も多いもの。ご夫婦に寄り添うため、子宝相談と呼びます。

体調不良の原因は生活習慣
 母になりたい女性の「良い血液循環」があってこそ、赤ちゃんは訪れてくれます。
血流を阻む「夜更かし・目の酷使・身体を動かさない(歩かない)」の生活習慣を、必ず改めてください。
 赤ちゃんは、父母から腎精を受け継ぎ生まれます。男性にも生活習慣改善を指導ください。
※飲酒・喫煙も血流を悪化させる習慣です。

難しい事を自覚してもらう
第一子の出産平均年齢は、女性30.6歳(H26年)。
相談者が40歳を超えていれば、困難に取り組む事を自覚してもらいます。
そして、ともに懸命に取り組む姿勢で挑みます。

生命は物ではありません。
 生命は物ではありません。生まれてからも、我が子を慈しみ支える事を忘れないでください。
待ち望み、そして訪れた生命の温もりを、忘れないでください。規制するばかりでは息が詰まります。
暮らしに笑顔があるかどうか、その点も大切にしてください。

ほめてあげて
 大人になると、ほめてもらう機会は少なくなります。
ご夫婦が良い状態を保っていれば、明るい笑顔で、都度ほめてください。
良い感情のうねりは、生命の訪れを誘います。


 



イライラタイプ(気滞)
イライラ、生理前に胸が張る(生理前症候群)、顔面紅潮=柴胡疏肝湯・加味逍遙散で対応

いくつもの=生理痛・経血に血塊タイプ(血瘀)
生理痛(同じ場所が針で刺すように痛い)、経血に血塊、静脈瘤=折衝飲で対応(桂枝茯苓丸)

生理遅延タイプ(血虚)
月経周期遅延(無月経)、血経の過少  肌につやがない、目や爪の不調、こむら返り
具体像= 肌色くすみ化粧乗り悪い、ドライアイ 当帰で治療=四物湯・当帰芍薬散で対応

機能低下タイプ(陰虚)
機能低下(老化など) 足腰がだるい、夕刻からの熱感
具体像= 耳鳴り(セミ音)、段差でつまづく、尿漏れ

元気不足タイプ(気虚)、元気がない(食欲不振)
具体像= 動作遅い、食事時間が長くかかる、小食の場合が多い、声が小さい
人参で治療=六君子湯・補中益気湯で対応

温もり不足タイプ(陽虚)=寒がる+気虚
具体像= 温まる手段を人に先駆けて行う(暖房器具、コート着用)、疲れた顔をしている
附子で治療=玄武湯で対応



どの症状か選びにくい時
幾つもの症候を訴え、区分できない時。気虚があらば気虚治療を優先します。
食欲が戻り元気回復後、最適な治療を行います。

上記治療を行い、その後が大切  上記区分に従い服薬治療します。
不快症状が治まれば、血液循環を保つ優しい薬に切り替えます。
それが、不妊治療薬として知られる芎帰調血飲第一加減。
この薬の基本形・芎帰調血飲は、出産後の母体を守る目的で作られました。
強い活血力を持たせれば不正出血を誘発するため、薬効(活血・理気・補血)を意図的に弱く抑えています。
 芎帰調血飲第一加減の優しい薬効は、良き血流維持剤として女性の体調微調整に役立ち、子宝を招くには欠かせません。
しかし、女性特有の不快症状を持つのに、初めから芎帰調血飲第一加減の使用では時間の限られている女性に、寄り添った治療と言えません。
※生理中は、活血薬(本頁なら、折衝飲・桂枝茯苓丸・芎帰調血飲第一加減)の服用を控えてください。経血量を増やします。妊娠判明後も、活血薬服用は持ちないでください。
※不快症状の治療中は避妊してください。芎帰調血飲第一加減に切り替えた後、その制限を無くしてください。

男性側に原因がある場合
 男性のみに不妊となる原因がある場合は、全体の24%とされています。
仕事の疲れなどで男性に性欲が湧かない場合、腎精を強めに心身に余裕を与える
鹿茸カプセルを継続服用してください(2カプセル/日)。

注意:
上記、漢方薬を、2週間~1か月服用しても効果に満足できない方は、
大山漢方堂薬局、調合漢方薬(オーダーメイド)を、お勧めします。

お問い合わせは、
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第四回
ピアニスト、音楽療法士 西村和晃先生
医学博士 大山博行先生 対談
「 心の平安と東洋医学、音楽療法(安息の時を求めて) 」
場所:栃木県佐野市アクトプラザ1F ロビー
2018. 4/22(日)